これはアートを超えたアートである。

ITの視点から芸術や文化を見ると、それは、芸術を形成する枠組みと意味になる。
つまり、もっとコンピュータ的に言うと、アルゴリズムとデータである。このように扱うことによって、コンピュータで、文化や芸術を扱うことが可能になる。これをカルチュラルコンピューティングと提唱する。

2010年3月18日、東京品川で行われた京都大学学術情報メディアセンターが主催する「カルチュラル・コンピューティング」 —日本文化ソフトのグローバルコミュニケーション創造力—シンポジウムを主催しました。

「カルチュラル・コンピューティング」のテーマで、日本文化に特有の「うつろひ」や「もののあはれ」、「わび,さび」などの本質を見極め、日本文化とアジア文化の関係.神仏習合を根底とした文化構造.和歌,俳諧や能などの日本語独特の特性.日本的意匠(紋,織,色,型)をとりあげ、その方策を模索するという大胆な試みが注目され、会場となった京都大学東京オフィス(東京都港区品川インターシティA棟27階)は溢れんばかりの人と熱気に包まれました。

プログラム
挨拶:美濃 導彦(京都大学教授)
基調講演:『文化とコンピュータ』長尾 (国立国会図書館長)

プレゼンテーション:「カルチュラルコンピューティング:文化・無意識・ソフトウェアの創造力」土佐 尚子(京都大学教授)

パネルディスカッション:「日本文化ソフトのグローバルコミュニケーション創造力」
<パネリスト>
徳岡邦夫京都吉兆嵐山本店総料理長

改田哲也(トヨタ自動車室長)
(本人の希望でビデオ撮らず)
鎌田東二京都大学教授)

中津良平(シンガポール国立大学教授)

<コメンテーター>
美濃導彦(京都大学教授)、黒橋禎夫(京都大学教授)、中村裕一京都大学教授)
<司会>
土佐尚子(京都大学教授)